2025.05.23
はじめに
物流の現場に身を置いて、気がつけばもう何年も経ちました。トラックの荷台から見える景色は時代とともに変わり、働く人たちの価値観も大きく様変わりしました。かつての物流業界は、「学歴がなくても高収入を得られる」世界でした。実際、私も中卒や高卒の仲間たちと肩を並べて、汗だくになりながら働き、それなりに稼いできました。
しかし、今は違います。若い人が物流業界に飛び込んでくるケースは、昔に比べて明らかに減っています。「働く時間が長い」「きつい」「かっこ悪い」「将来性がなさそう」。そんな声を聞くたびに、少し寂しい気持ちになります。
今回は「物流と若者のギャップ」について、私自身の視点から正直に、そして前向きに綴ってみたいと思います。
かつての物流の仕事は、やればやるだけ稼げる世界でした。朝5時に出て、夜まで働き、休みも少なかった分、給料はしっかりもらえました。
「働く=人生」と感じ、学歴に関係なく根性と体力で評価される時代でした。しかし、今の若者から見れば、それはブラック企業に映るのかもしれません。
現代の若者は「働くこと」だけに人生を捧げようとはしません。「自分の時間を大切にしたい」「プライベートを優先したい」という考えが強くなっています。
このような価値観の変化を受け入れ、私たちも働き方を見直す必要があります。物流業界は今、若者の新しい感覚を取り入れながら、進化していく時期に差しかかっています。
物流=過酷というイメージが先行していますが、実際は違います。
早朝にトラックで商品を届け、店舗で「ありがとう」と声をかけてもらえる。そんな日々の積み重ねが社会を支えているのです。運転が好き、地図を見るのが好き、人とのやりとりが好きな方にはぴったりの仕事です。
物流の仕事は非常に分かりやすく、やりがいがあります。
・モノを届ける ・荷物を運ぶ ・頼まれたことを正確に丁寧に行う
こうした仕事は、成果が目に見えるため達成感が得られます。また、デジタル化やシステム導入が進み、以前に比べて業務の効率化も進んでいます。
若者に選ばれる業界になるためには、経営者自身が変わらなければなりません。
・柔軟な働き方の導入 ・教育制度の整備 ・仕事の魅力の発信 ・SNSや動画を活用した情報発信
物流業界を「やりがいのある仕事」として社会に認識してもらう努力が求められています。
物流業界は、将来的に自分の会社をつくることも夢ではない世界です。中古のトラックとスマートフォンがあれば、個人事業主として始めることも可能です。
私自身も一人のドライバーからスタートしました。汗を流し、仲間を増やし、取引先と信頼関係を築いていった結果、今の会社があるのです。
かつては段取りもすべて経験と勘頼みでしたが、現在はアプリやデジタルツールによって未経験でも効率的に配送が可能になっています。
若者の柔軟性と適応力は、むしろこの時代の物流にとって武器となります。
30年前、私が大手運送会社に入社した際は、トラックにエアコンすらついていませんでした。しかし現在は、乗り心地も向上し、エアコンや安全装備が完備されています。
昔のような過酷さは、もうありません。
パワーゲートの普及により、女性でも無理なく働ける環境が整ってきています。実際、私の会社でも女性ドライバーが活躍しており、ていねいな対応が高く評価されています。
また、外国人ドライバーの登用も増えてきており、物流業界は多様性を受け入れる体制が整いつつあります。
アプリを通じて荷主とドライバーが直接つながる「マッチング配送サービス」も登場しています。今後、ドライバーが自ら仕事を選ぶ時代になるかもしれません。
物流業界は今、大きな変革の入り口に立っています。
おわりに
物流は、これからの日本社会にとってますます重要になる業界です。人口減少、地方の過疎化、災害時の対応など、あらゆる場面で「運ぶ人」が必要とされています。
若者の皆さん、ぜひ物流という世界に興味を持ってください。トラックに乗って、街を駆け、誰かの「ありがとう」に出会う仕事。それが物流です。
私たちは、皆さんのチャレンジを全力で応援します。
定期便・イベント輸送・当日便・夜間搬入・チャーター便・貸切便・混載便等様々な配送に対応いたします。繁忙期の為他社に断られた・急に荷物を届けないといけない等にも柔軟に対応いたします。配送のことならどんな事でもお気軽にご相談下さい。
配送エリアやお荷物の量に応じて料金が異なります。こちらから料金表をご確認下さい。尚、定期でのご契約や料金表に記載のない特殊な配送は別途お見積りいたしますのでお問合せ下さい。またお急ぎの場合はお電話での対応も可能です。
弊社に配送をご依頼いただいたお客様の声をご覧いただけます。実際に依頼いただいたお客様の生の声をご覧いただくと、弊社の物流に対しての考え方や様々な配送ケースを参考にしていただけると思います。